参院選での自民敗北を受け、石破首相の進退に注目が集まっている。党内外から退陣するべきとの声が多いようだが、ご本人は続投の意思だ。自民は顔を替えることより、中身を変えることに精力を注いでもらいたい。党内の動きはもとより、先走ったメディア報道に違和感を覚える。
参院選で勝ったといえるのは国民と参政だけだった。連立与党の自公が負けたというより、野党の多くも負けた印象だ。 自民をはじめ既存政党の退潮が示唆しているものは何なのか、政治への不満か不信か。若者を中心に有権者の意識はどう変化してきているのか。この国はどこへ向かうのか。いろいろな問題提起を政治の現場に生かさなければ、民主選挙の意味がない。
続投したい石破さん。トランプ関税交渉は合意したものの、実行に移す作業はまさにこれから。潔く辞めて後任に引き継ぐこともできるだろうが、そうしないのは権力欲ではなく、首相として難題をやり遂げようとする責任感からだと察する。 ましてや衆院選や参院選の連敗で示された民意を軽んじているわけではなかろう。
(それにしても、関税交渉の合意発表は絶妙なタイミングというか、微妙なタイミングというか、偶然なのか、企図したのか…)
衆参ともに少数与党の国会、反石破が仕掛ける党内政局の真っ只中、いばらのみちを歩く姿勢を応援こそすれ、けなしたり、足を引っ張ったりする気にはなれないのだ。人情というより、真剣に汗をかく政治家を信じたいのだ。
国政が落ち着かない中、来る終戦記念日。敗戦から80年の国の歩みと、現在、そして未来を、一国の宰相はどう語るだろう。できれば石破さんが長年蓄積してきた信念を聴いてみたい。
流動的な政治情勢はしばらく続くだろう。新総裁・首相の下で新しい連立政権ができるのか、内閣不信任案からの解散総選挙を経て政権が交代するのか、自民は本当に下野を選ぶのか。猛暑の夏が過ぎ去るころには、政治は安定しているだろうか、それとも再び「秋の政局」に入っているのだろうか。


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