広島平和記念資料館(広島市、平和記念公園内)を数十年ぶりに再訪しました。核兵器の恐ろしさをあらためて認識し、二度と使われることがないようにと強く願いました。

しかし今、不安があります。ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領が、追い込まれた末、核兵器(戦術核)を使うかもしれないという懸念が広がっているからです。77年前の広島、長崎の惨状をぜひ知ってもらいたい。どんな悲劇をもたらすのかを思えば、核のボタンは押せないはずです。
昭和20年8月6日午前8時15分、広島に投下された1発の原爆。広島市によると、同年末までに約14万人が亡くなりました。そして被爆者の苦悩はいまだに続いています。
資料館に展示された被爆者の遺品や被爆の惨状を示す写真や絵。一瞬の光と熱に見舞われた人々の痛ましい様子に立ちすくみます。人類は恐るべき武器を創り、使えるようになってしまったのです。呪縛に囚われたかのように、廃棄することもできないでいます。
戦術核といえども、広島に投下された原爆を上回る威力があると聞きます。プーチン大統領の自制心を信じていいのか、心配になります。広島、長崎原爆のむごさを正視してもらいたいと思います。
このところ弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮は、核兵器開発を加速させているようです。強国を目指す中国の動向も念頭に、日本は防衛のための軍備を拡充する動きを強め、核武装についても議論は避けるべきではないとの意見があります。
核の均衡が、対立する世界の平和(ウクライナのみならず、一部地域では依然として戦闘が続いていますが…)をかろうじて守っているのか。現実の危うさが拭えません。

平和記念公園にある原爆死没者慰霊碑から、まっすぐ前方に原爆ドームが見え、犠牲になった人々の御霊に手を合わせました。
「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれた碑文が、本当に誓いを守れるのかと問いかけてくる今の世界情勢です。


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