真珠島

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1月末、三重県鳥羽市のミキモト真珠島で、海女さんの実演を見てきました。真珠島は、明治時代に御木本幸吉氏(1858~1954年)が世界で初めて真珠の養殖に成功した島で、志摩半島に位置しています。

海女の実演は、専用スタンドから見られるようになっていました。
白い磯着姿の2人が船から海に入り、実に滑らかに潜水していきます。真珠を養殖するためのアコヤ貝を採取しては浮上し、海面に浮いている木桶に入れる作業を繰り返しました。水深は6メートルあるそうで、水温はこの日15度とのことでした。よくぞ、こんな寒い日にと感心しながら作業の様子に目を凝らしました。

印象的だったのは、2人が浮上するたびに木桶につかまり、アコヤ貝に息を吹きかけるように「ヒューヒュー」という音を出していたことです。無知にも、貝を息で温めているのかなと思いましたが、これが「磯笛」だと説明のアナウンスで初めて知りました。
海中深く潜った海女の激しい呼吸音で、こうして息を整えて再び水に潜っていくんですね。この磯笛は「残したい日本の音百選」の一つになっているそうです。よく見ると、2人を乗せた船にも「いそぶえ」の名前が書かれています。

御木本幸吉氏が真珠の養殖に成功したのは1893年のことでした。「世界中の女性の首を真珠で締める」をモットーに真珠の品質改良と販路拡大に努め、真珠王と呼ばれたそうです。

ミキモト真珠島には、真珠博物館や御木本幸吉記念館、パールプラザがあり、真珠ができる仕組みや真珠に情熱を傾けた翁の生涯を知ることができました。高嶺の花の真珠ですが、人々を魅了してきた数々の真珠のジュエリーや美術工芸品を見て楽しめました。目は肥えたと思います。

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