「YANMAR MUSEUM(ヤンマーミュージアム)」(滋賀県長浜市)を訪ねました。平日でしたが、夏休みの親子連れでにぎわっていました。
ご存知の通り、ヤンマーは発動機や農機、建機、小型船舶の大手メーカーです。ヤンマーと聞いて、すぐに思い浮かぶのは「ヤン坊マー坊天気予報」ですね。創業以来100年を超す社史があります。
創業者の山岡孫吉は1888年(明治21年)、現在の長浜市の貧しい農家に生まれました。
1912年、ヤンマーの前身である山岡発動機工作所を創業。21年、農業用小型石油エンジンを開発し、その商標を豊作を象徴するトンボの王様オニヤンマにちなみ、ヤンマーとしたそうです。山岡孫吉の名前のイニシャル「Y・M」も関係しているのかもしれません。
ミュージアムには、ヤンマーが1933年、小型化、軽量化に成功した貴重なディーゼルエンジンが、近代化産業遺産として展示されていました。

「手作業の重労働だった農作業を楽にさせたい」。孫吉にとっては両親、古里への思いが、農作業の機械化を目指した原動力だったと聞きました。
先に訪れたトヨタ産業技術記念館(名古屋市)でも印象的だったように、あきらめずに技術開発に奮闘した先人たちの頑強な意志が、日本の近代化を推し進めたのだと、あらためて思い知りました。
世界初の小型ディーゼルエンジンを開発した孫吉のチャレンジ精神を受け継ぎ、今もヤンマーは、持続可能な社会の実現に向けて、環境負荷を限りなくゼロに近づけるエンジンの開発に取り組んでいるそうです。
展示パネルの一文に「ヤンマーの価値の中心。それはテクノロジーです」と記されていました。揺るぎない言葉が目に留まりました。覚悟が伝わってきます。
強く、速く、安くといった初歩的な要求基準にとどまらない、新たな価値が求められる時代のエンジン開発には、これまで以上に困難も多いことでしょうが、複眼力で挑んでもらいたいものです。
ミュージアムの屋上にはビオトープがあり、「おにやんまの見晴台」から周囲の琵琶湖や伊吹山方面を展望しました。そろそろ暑い夏が過ぎ去り、赤とんぼの季節が巡ってきます。


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